バロンはバリの人々に敬愛されている想像の聖獣で 獅子・虎・犬・象・豚など様々な獣や、巨大な人形の形で表され 超・自然力の化身とされています。
長い歴史を経て現在のバリでもっとも一般的なバロンは バロン・ケットと呼ばれる獅子の形をとるバロンで 日本や中国の獅子舞との関連性を強く感じさせるものでもあります。
バロンは普段、ヒンドゥー寺院の一角に安置されていますが 専属の僧侶の采配のもと時折人々の前にその姿を現し 約払いのために村中を練り歩きます。
こうした道行には暦に定められた定期的なものと 厄病の蔓延などの非常事態のおりに行われる不定期なものとがあります。
また、この他にもバロンがほかの舞踊劇などと結びついて より高度な芸として演じられるものもあります。
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